ニュース
#イラクレポート12 医薬品の状況
イラン攻撃後の現地の声を届ける
#イラクレポート12
米国とイランの間の停戦合意後も、中東各地では戦闘が続いています。
イラクも例外ではありません。イラン、親イラン勢力からと見られる攻撃がイラク各地に続いていますし、アルビル市内の一般住宅地区でも数回の攻撃があったそうです。
そして、治安悪化の影響を受け、戦争以降、アルビル市内で建設業だけでなく全般的に日雇いの仕事が少なくなっています。
特に貧困家庭は男性が日雇いの仕事に従事していることがほとんどなので、JIM-NETが実施する貧困患者支援のニーズが前より高くなっている状況です。
4月上旬のアルビル市内の医薬品状況ですが、市内のある薬剤師によると、現時点ではアルビル市内の薬価は安定しているとのでした。
また、JIM-NETの活動するナナカリ病院のスタッフによると病院用抗がん剤を含むほとんどの医薬品が依然として入手可能であることが確認され、ほっとしています。
ただ、戦争との影響とは別に必要とされる医薬品のうち、25%が慢性的に今も不足しています。
イラク国内では医薬品は現在生産できておらず、トルコやインドなどの医薬品で輸入に頼っています。そのため、諸外国から輸入できるかはとても重要です。
在庫はまだ枯渇しておらず、既存の在庫から調剤が続けられているそうです。
しかし、例外もあり、特定の1種類の抗がん剤が、供給が限られているため価格が大幅に上昇し、イラン戦争後約3倍になってしまいました。
現時点では緊急の医薬品不足状況には至っていませんが、今後の紛争が続くとがん治療を受ける子ども達への医薬品供給が大丈夫なのか、どうか心配です。

