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シリア北東部緊急クラウドファンディング<第一次支援報告>
クラウドファンディングへのご協力ありがとうございました!
296名の方より、2,433,191円のご寄付を頂戴いたしました。
2025年3月の1か月間で行ったクラウドファンディングでは、たくさんのご支援を賜りました。
ご協力をいただいたすべての皆様に深く感謝申し上げます。
(クラウドファンディングのページはこちら)
■プロジェクト背景
私たちJIM-NETは、シリア北東部への支援活動を継続しています。
昨年11月13日から21日にかけて、イラク・アルビル事務所のスタッフ、リームが現地を視察しました。
この地域は、長年トルコによる攻撃や占領の影響を受け続け、発電所や水道施設、
石油供給所などのインフラが破壊され、多くの民間人が犠牲となりました。
さらに2023 年の大地震以降、復興も進まず、不安定な情勢が再建を大きく妨げています。
■ 地域の変化と政治的転換
リームが視察を終えイラクに戻って間もなく、12月8日に大きな転機が訪れました。
アサド政権が崩壊し、50年以上続いた独裁体制に終止符が打たれたのです。
イラク北部のアルビルでは、解放を祝うシリア人たちの姿が見られ、
未来への希望が一時的に広がりました。
しかし、その明るさも束の間、情勢は再び悪化の兆しを見せます。
イスラエルによる南部・首都への空爆、北部ではトルコの支援を受ける
「シリア国民軍(SNA)」と、アメリカが支援する「シリア民主軍(SDF)」との武力衝突が激化。
さらに、アメリカ軍の撤退発表により、混乱に乗じて過激派組織IS(イスラム国)の勢力拡大で人々に不安が広がりました。
■ 国内避難民の増加と緊急支援の必要性
現地パートナー団体「クルド赤新月社(KRC)」からは、避難民の急増に関する深刻な報告が寄せられました。
今回の政変や武力衝突によって、新たに流入した避難民の多くは、宗教的・民族的マイノリティで、
過激派による迫害を受けて逃れてきた人々です。
すでに避難生活を送っていた人々と同様に、栄養失調、病気、怪我など深刻な状態で到着し、
避難民キャンプでは物資や医療体制が全く追いついていません。
シリア北東部には・・・
・2011年以降シリア紛争から逃れている避難民:約270万人
・今回12月中の政変で新たに避難した人々:20万人以上
・それ以降の正確な数はこの混乱の中で把握困難
緊急措置として市民スタジアムにテントを設置するなどの対応が取られましたが、
冬には氷点下まで冷え込む地域で、毛布や暖房器具、燃料などが著しく不足している状況です。
一部の住民は、自宅に避難民を受け入れているとの報告もありました。
こうした状況を受け、JIM-NETではクラウドファンディングによる緊急支援を呼びかけることとなりました。
~現地パートナー団体「クルド赤新月社(KRC)」とは?~
シリア北東部に拠点を置くKRCは、2012年に設立された同地域最大の地域援助団体で
す。
KRCは、国際人道法に基づき、戦争や内戦などによる被害者に対して医療救護や人道支
援を提供しています。現在は、以下のような施設を運営し、支援活動を展開しています。
・20以上のプライマリヘルスケアセンター
・5つの病院
・多数の地域クリニック
~第一次支援内容~ (USドル)
乳児用ミルク1,000個 5,150ドル
移動式仮設診療所・救急車の緊急対応用医薬品・器具一式― 1,850ドル
車両レンタル等
支援物資運搬トラックレンタル・ロゴ印刷、保健・給水ポイント案内の広報車用ガソリン等 725ドル
合計7,725ドル (日本円で約108万円)
※日本での費用
クラファンページ決済手数料 135,758円
チラシ印刷費 10,940円
今回JIM-NETでは、KRCとの協働で幼児用ミルクと移動式仮設診療所(モバイルクリニック)の医療器具を支援しました。
この2点は、とりわけ要望が強いものでした。
幼児のミルクは他では代用が効きません。栄養状態が悪化し、
身体が弱っていく幼児を少しでも救わなければいけないのです。」
そんな声がKRCのスタッフからも聞かれました。
また、紛争や地震からの復興がままならないシリアでは、
病院やクリニックが殆どありません。
交通費を払えない避難民にとって、病院やクリニックに出向くことも現実的ではないため、
KRCでは、モバイルクリニックを運営し、定期的に各地を回っており、その医薬品・器具を支援しました。
※現在2回目の支援をKRCと調整中です。実施後にまた皆様にご報告させていただきます。※
日本の皆さんがシリア北東部のために、たくさんの心とご寄付を寄せてくださったこと、
改めて感謝しています。ありがとうございます。
シリア全体としては和平が進み、時間はかかるかもしれないですが、良い方向に進んでい
くものと信じています。しかしながら、シリア北東部に関しては、今後の見通しが不透明
です。トルコからの攻撃は未だに続いており、マイノリティに対する差別的な言説も続い
ています。
私たちは、長きに渡る難民生活、迫害を経験してきました。それ故、微かな希望を持つ
ことの虚しさも知っています。希望を持った後の落胆を、もう経験したくないのです。
希望を失うくらいならば、キャンプ生活や難民生活の苦しみに耐える方を選びます。
私は勿論、シリアに戻りたい気持ちを持ち続けています。
政府から逃れた人や、徴兵を避けるために逃げていた若者たちは、アサド政権崩壊後、
シリアに戻っていきました。
しかし、多くの人は、身の危険を感じているため、戻るという選択をしていません。
自分自身と家族をいかなる脅威からも守りたい、少しでも安心して暮らしたいと思って
いるからです。
これからも、不透明な未来と不安な今を生きる北東部の人たちに、できる限りのサポート
ができたらと思っています。
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リームは、シリア紛争で看護師の勉強を道半ばであきらめ、イラク北部のアルビルに避難し、
最初は難民キャンプで生活をしていましたが、現在はJIM-NETスタッフとして働いています。
イスラム教の慣習として異性と話しにくいお母さんたちは、リームを頼って相談に来ます。
女性として、母親として、難民として、親身になって小児がん患者家族に寄り添いながら、故郷シリア北東部のサポートを続けています。
タグ: シリア北東部緊急支援








