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新型コロナウイルスとイラクの難民キャンプ

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新型コロナウイルスの蔓延を受けて3月13日よりクルド自治政府により発令された外出禁止令は、地元の人たちに加え、難民キャンプに住むシリア難民やイラクの国内避難民にも大きな影響を与えています。

JIM-NETも妊産婦支援を行っているアルビル郊外に位置するダラシャクラン難民キャンプでも、3月以来キャンプからの出入りが医療目的以外(その場合は救急車で移動)では禁止とされ、そこに暮らす11,500人のシリア難民の人たちは封鎖が解除される日を待ち続けています。
またキャンプに住む人たちの多くはもともと経済的に困窮しており、移動禁止により職を失った人、またJIM-NETも含めキャンプ内でNGOの活動も行われなくなっているために収入がなくなってしまった人も多く存在します。

この状況を受けて4月初め、国連が「コロナ対策」という名目でキャンプ一世帯あたりに200米ドル(約2万2,000円)の緊急支援を行ったそうです。
公式の発表では、イラクのクルド自治区内ではここ1週間近く新しい新型コロナウイルスの感染者は確認されていません。早く事態が収束し、人々が生活を取り戻せることを願います。

 

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