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シリア国内支援レポートvol.3 ワショカニ難民キャンプ医薬品支援

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2月2日から5日にかけて、JIM-NETアルビル事務所スタッフのリームがシリアに渡航し、国内の難民キャンプにおいて医薬品支援を実施しました。
こちらのレポートでは3回に分けて、シリア人のスタッフであるリームが行った、シリア国内での支援の様子をお伝えします。

以下は第三回(最終回)のレポートになります。
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「2月4日 ワショカニ難民キャンプ医薬品支援」

シリア国内支援最終日は、ハサカ市から少し郊外に出た場所にある、ワショカニ難民キャンプへの医薬品支援を行いました。
ワショカニキャンプは1,300家族、7,500人が暮らす大規模な避難民キャンプで、10月のトルコ政府軍・シリア反政府軍によるシリア北東部侵攻後に拡大を続けています。
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トルコ軍からの攻撃を逃れるため、トルコ国境に近いラース・アル=アインやタル=アブヤドの出身者が避難民の中には多く、国連やNGOの姿はなく、全て現地の自治体と赤新月社が支援を行っています。

スタッフのリームの話によれば、前日購入した6,000米ドル(約70万円)分の医薬品支援に対し、現地の担当者は支援を大変喜んでおり、厳しい冬の中で防寒対策のためのものなども可能なら支援をしてほしいと言われたそうです。
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キャンプには未だ診療所として利用可能な建物がなく、テントや救急車をモバイルクリニックとして使用しているとのことでした。
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また、ワショカニキャンプ内には少なくとも3人、ガンを患っている子どもがいます。抗がん剤の治療のためには車で1時間半かかるカミシリ市内の病院にまで向かう必要があり、治療費も含めご家族の経済的な負担にもなっています。

JIM-NETでは次回計画している医薬品支援に加え、シリア国内の小児がん患者の支援も検討しています。

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JIM-NETではイラクのシリア難民キャンプ、シリア国内の避難民に対する医薬品支援を行うための支援金を募っております。

▶目標金額:200,000円
本緊急支援では、あんのん基金様はじめ多くの団体や個人の方よりご寄付を賜りましたが、残り20万円ほどの医薬品代が現場で必要となっております。
皆様のご協力、何卒お願い申し上げます。

■ご寄付はこちらから
https://www.jim-net.org/donate/donation/
※2月29日までに「難民支援(イラク)」にご寄付いただいた分を、本緊急支援の支援金として使わせていただきます。

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