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東日本大震災から8年、未来に向けて。

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東日本大震災から、8年が経ちました。
警視庁によると震災の死者は、1万5,897人、行方不明者は2,533人。
復興庁が公表している、震災による負傷の悪化などで亡くなった「震災関連死」を合わせると、犠牲者は2万2,100人を超えています。
改めて、亡くなられた方々とその遺族の方に対し、深く哀悼の意を表します。
 
 JIM-NETは、宮城県石巻市と(2012年3月終了)、福島での支援活動を行ってきました。
石巻市では、河北地区に看護師を派遣し、高齢者の訪問看護や、仮設住宅でのお茶っこクラブなどの活動を行いました。石巻市内には、2か所に仮設風呂を設営した際は、「2週間お風呂に入っていなかった!」といって本当にうれしそうに入ってくださったことを思い出します。
愛する家族や友人を亡くされた方々が、悲しみのどん底から、立ち上がっていく姿は、却ってこちらが勇気づけられました。JIM-NETでは、スタッフや、今までボランティアでかかわってくれた方々を総動員して、活動を行いました。
 一方、福島では、東京電力福島第1原発事故の影響でなお約3万2,600人が県外で避難生活を送っています。避難指示が解除されても、元の町に戻れる人は少なく、支援が打ち切られていきます。甲状腺がん又は疑いの子ども達(18歳以下)は、200人を超えました。
JIM-NETは、福島では、当初除染や、市民放射能測定所の支援から始めました。
8年経ち、復興という言葉で忘れ去られようとしている原発事故。東電、そして国の責任は、いかがなものでしょうか?再稼働、原発輸出という言葉が聞こえてくるたびに、福島の教訓を伝え続けなくてはいけない責務を感じます。
また、一方でとても悲しいのが、放射能という言葉が、コミュニティや家族を分断してしまったことです。

JIM-NETでは、毎年チョコ募金を行っています。そのうちの300万円が、福島基金として、①放射能の見える化、②保養、③検診、④福島を元気にする ⑤福島の教訓を世界に発信する活動を行っている団体に助成しています。
チョコ募金も2019年は数を少し減らさざるをなくなりましたが、おかげさまで無事に終わることができ、福島支援も続けることができます。ご支援してくださった皆様、ありがとうございました。
そして、未来のために、今後ともよろしくお願いします。

3月11日、事務局長 佐藤真紀

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