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ヨルダンのシリア難民支援

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今日も、移送サービスの利用者を紹介します。

前にも何度か紹介していますが、アンマン郊外のすごい丘の上に、リハビリテーション機能を兼ね備えた障害のある人たちの居住施設、アコモデーションセンターがあります。前はあちこちにあったアコモデーションセンターですが、財政難だったり、ヨルダンの許可がおりなかったりで、ほとんど閉鎖してしまいました。このセンターも一昨年末は「資金が尽きたから閉鎖する」と言っていたのですが、その後、資金を得られたそうで、今となっては唯一のアコモデーションセンターです。

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ここ、町中より空気はよいし景色もいいのですが、近所に何もない! 見えるのは写真のようにオリーブの木ばかりで、ご近所さんもいません。ちょっと買い物にいったり、おしゃべりしに行ったり(こちらの人は「おしゃべり」を目的によく訪ねあってます)、なんてことが気軽にできないのが寂しいだろうなと思います。
そして足が悪かったら、この坂を一人で上り下りも難しく、ここにリハビリを受けに来る人が移送サービスを利用しています。41歳のルダーさんはダラア出身。彼もたる爆弾の被害者でした。爆弾の破片が首の下に入り込んでしまって、国境の病院で手術をしたそうですが、下肢マヒが残りリハビリを受けています。19歳の息子が最近結婚し、16歳の娘が婚約したと写真を見せてくれました。

イヤーンさんも空爆の被害で右太ももを粉砕骨折し、右半身のマヒもあります。今はまだ骨をつなぎとめる金属の装置を足にはめていて「医者からは、あと1年くらいはめたままだと言われた」とのこと。これをはめていると普通にズボンはけないし、生活上の制限は大きく、ピンが刺さっているところから体液が出てくることもあって、「大丈夫?」と思っちゃいますが、骨が正確に固定できるのだそうです。ちなみに、これをはめている人、本当に多いです。

この日は、JIM-NETイラク駐在の斉藤さん(アラビア語ぺらぺら)が同乗し、男たちでずーっと冗談を言ってゲラゲラ笑っていて、私はそれを見て笑ってました。難民キャンプについて車を降りるとき、ルダーさんが「こんなに笑ったのは久しぶりだよ」とぽそっとつぶやいて、切なくなっちゃいました。

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