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イラン攻撃後の現地の声を届ける #イラクレポート ⑦
イラン攻撃後のイラクからの声を届ける
#イラクレポート ⑦
湾岸戦争、イラク戦争、シリア内戦、パレスチナ紛争――
大小さまざまな戦争が、中東では繰り返し起きてきました。
2026年の今、起きているのは、
アメリカ、イスラエルによるイラン攻撃、
そしてイランによるイスラエル攻撃です。
その戦争の余波がイラク国内に波及している状態です。
イラク国内にあるアメリカ勢力の存在がターゲットとなっています。
ジムネットの現地事務所があるクルド自治区にはアメリカ軍基地がある、これが大きな攻撃の理由となっているのです。
このジムネットのFacebookページでは、現地の声を伝える「#イラクレポート」を、毎週二回発信してきました。
ジムネットはもともと、イラク戦争後に増加した小児がんや白血病の子どもたちの状況を憂慮して始まった医療支援活動です。
現地の医師たちの間では、戦争前と戦争後で、子どもたちの発症パターンが変わったという実感があります。
湾岸戦争以降に使用された劣化ウラン弾などの影響が、その背景にあるのではないかと指摘されています。
さらに、国連査察団による兵器処理の過程で、有害物質が大気中に拡散した可能性も否定できません。
放射性物質や化学物質による汚染は、戦争が終わった後も長く影響を残します。
そして今、戦争はまた別の形を取り始めています。
今日もクルド自治区アルビルの現地スタッフからメッセージが届きました。
住宅地の近くにドローンが飛来し、爆発したという報告です。
独特の音を発しながら近づいてくるドローンの存在が、子どもたちに強い恐怖を与えています。
近年、中東ではドローンを使った攻撃が急速に広がっています。
無人で操作されるドローンは、どこから飛んでくるのか分からず、いつ爆発するのかも予測できません。
国家が開発した軍事用のものだけでなく、市販の機体を改造したものなど、さまざまな種類が存在します。
そのため、人々は常に「次は自分かもしれない」という見えない恐怖の中で暮らすことになります。
ウクライナのように前線が明確な戦争とは異なり、ここでは戦場と日常の境界があいまいです。
どこにいても安全とは言い切れない――そんな感覚が広がっています。
戦争の形が変わる中で、人々は安心を奪われ、日常を奪われています。
さらに、首都バグダードのスタッフからは、ジムネットが支援している子どもたちが入院している中央小児教育病院(旧イスカン病院)が爆撃を受けたという報告も入りました。
子どもたちが安心して治療を受けられる環境が失われることは、何としても避けたい。
何ができるのか——答えは簡単ではありません。
それでも、現地のスタッフの無事を確認しながら、このレポートを続けていきます。
以前に子どもたちと過ごした様子です。
また子どもたちと外で楽しく活動できる日が早く来ますように・・・。
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