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イラクレポート③ 子どもたちの声

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イラクから戦時下の子どもたちの
生の声をお伝えします。
#イラクレポート

数日前から日本でもガソリンや灯油の値段が
跳ね上がりました。戦争の影響が私たちの
生活にも及んできました。
でも、まさにミサイルや爆弾が投下されている現地とは比べようもありません。
今回は私たちジムネットの現地事務所がある、イラク北部クルド自治区のアルビルから届いた子どもたちの生の声です。
目下、学校はお休みになり、ジムネットの院内学級も閉鎖中のため、子どもたちは自宅で待機しています。
他にも子どもたちの声やスタッフのレポートが届いています。
明日からのギャラリー展でご覧いただけますので、ぜひお越しください。
https://congrant.com/project/jim-net/21510
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ぼくの名前はフセイン、14歳です。

最近はほとんどの時間を家で過ごしています。
ぼくはここでは難民だから、院内学級がお休みになり、毎日が長くて空虚に感じられます。
家にいると退屈で落ち着かないし、外に出るのが怖くなるような時もあります。
ほぼ毎日、空を飛ぶドローンの音が聞こえてくるし、時々、ミサイルの大きな爆発音が聞こえます。その音を聞くと、心臓がドキドキし始めます。いろんなことを考え始めてしまいます。
もし、あのドローンの一つがぼくたちの家に当たったら?もし火事になったら?もし爆発で窓が割れたり、家の壁が壊れたりしたら?
ある日、近所の学校近くの家にドローンが落ちてきました。
それ以来、恐怖が前よりもっと、現実的なものになりました。
今では、頭上でドローンの音が聞こえるたびに、次に何が起こるかわからないので不安でたまりません。
でも、誰かに「怖い?」と聞かれると、たいてい「ううん…大したことじゃないよ」と答えます。
そう言うのは、ぼくが怖がっているのを見せたくなかったからです。
ドローンや爆発の音を聞くのが、今ではまるで当たり前だよ。
みたいな風に、強がって振る舞おうとしています。
でも、心の中ではものすごく不安なんです。
ぼくが心から願っているのは、学校や大学が再開することです。学校に通っていた頃、ぼくは毎日、ほとんど笑顔でした。学校では安心感がありました。友達に囲まれ、新しいことを学び、笑い、楽しい時間を過ごしていました。今は家にいて、日々が長く、先が見えないように感じます。学校が本当に恋しいです。友達や先生たち、そしてあの安心感が恋しいんです。
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私の名前はグル、8歳です。

最近はほとんど家にいるので、寂しいです。ドローンが近所の上空を飛んでいて、その大きなブーンという音が怖いです。
その音がいつまでも止まらないような気がして、怖くて心臓がドキドキします。
ドローンのことを忘れようと、絵を描いています。
戦争や恐怖に怯えることなく、走り回ったり、遊んだり、笑ったりできる世界を想像するために。
絵を描いていると少し安心できますが、学校が恋しくてたまらないので、胸には重い悲しみが残っています。

学校は私にとって幸せな場所でした。新しいことを学んだり、友達と遊んだり、先生の話を聞いたりするのが大好きでした。学校にいると、何もぼくを傷つけるなんてできない、というふうな、安心で楽しい気持ちになれました。
教室の光景、笑い声。
今は家にいるだけで、不安で落ち着かない気持ちになる。
戦争が終わり、学校に戻って勉強できる日を夢見ている。また安心感を味わいたい。夜も安らかに眠り、ラマダンを幸せに過ごしたい。また子供らしくいられる場所に、私は属しているのだと感じたいです。

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情報統制があるので、現地で起きていることはすべてニュースになる訳ではありません。
クルド自治区にはイラク国内最大の米軍基地があります。
ですからイラン側の標的になりやすいということでもあり、一方で、この米軍基地からの攻撃もイランに向けて行われているので、地域の上空には両者のミサイル、ドローンなどの攻撃が入り乱れることになります。
子どもたちはその気配におののいています。
幸せな子供時代、楽しい時間が奪われ、命の危険にさらされていること、この二人の
子どもたちのメッセージから読み取っていただければと思います。

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