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イラクレポート① イラン攻撃後の現地の様子をお伝えしていきます。

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【爆発音におびえる子どもたち】
~ イラク北部から届いた現地レポート ~
2026年2月28日(土)から始まったイラン攻撃をきっかけに、中東情勢の緊張が高まっています。
JIM-NETが活動しているイラク北部・クルディスタン自治区でも、日常生活にさまざまな影響が出始めています。
アルビルに滞在していた日本人スタッフの大川は、現地情勢を踏まえて退避し、昨日無事に日本へ帰国しました。
現地のスタッフはできるだけ外出を控え、自宅で仕事を続けています。
これから定期的に現地スタッフから届いた報告をもとに、
いま戦時下のイラクで何が起きているのか、生活の視点からお伝えします。

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◆物価が高騰している◆
現在、イラク北部では安全対策として学校や幼稚園が閉鎖されています。
子どもたちは家で過ごす時間が増え、先生たちはWhatsAppを通じて宿題を送っています。
また、戦争初日にLPGガスの生産が停止したことで、家庭用ガスの価格が急激に上昇しました。
戦争前には8000ディナールほどだったガスボンベは、現在では2万ディナール以上に値上がりしています。
アルビル空港は閉鎖され、夜になると軍用機の音が聞こえることもあります。
この空港はアメリカ軍の基地もあるのでイランからの攻撃対象になっているのです。

◆スタッフの子どもたちの状況◆
アルビル空港の近くに家族が住んでいるスタッフもいます。
するとミサイルやドローンが空を通過する音が聞こえることもあり、
5歳の娘は爆発音を聞くたびにこう言うそうです。

「パパ……火が来るの?」

彼女は、燃えながら落ちてくるドローンの映像を一度見てしまったことがあり、
それ以来、音に強い恐怖を感じるようになってしまったそうです。

また、
「特に私の娘は、極度の恐怖の中で暮らしています。 何か音が聞こえるたびに、
すぐに『ミサイルが来る!私たちは死んでしまう!』と言います。
彼女はここ2日間眠れていません。
『ミサイルが来る、私は死ぬんだ』と
繰り返し言い続けています。
最近では、私に深くショックを受けさせる言葉まで口にするようになりました。
『もし私たちを殺したいなら、いっそのこと一度で殺してほしい。
どうして毎日こんな恐怖の中で生きなければならないの?』
こんなに幼い子どもからこのような言葉を聞くとは思わず、私は本当に驚きました。」

これは現地の生の声です。
子どもたちが「死」についてしかも自分たちの「死」を口にするということは、
もう戦争のトラウマが起きている状態だと考えられます。
子どもたちの心にとって深刻な状態がもう始まっていることが伝わってきます。

◆医薬支援について◆
JIM-NETが支援している小児がんの子どもたちには、現時点で大きな影響は出ていません。
しかし、この状況が長引けば、薬の輸送や価格に影響が出る可能性があります。
空港や国境が閉鎖されれば、医薬品の供給にも影響が及ぶからです。余談を許せない状況です。
近所で爆発やミサイルの着弾が起きた場合、その衝撃から子どもたちを守るためのシェルターを自宅内に作らねばと考え始めた現地スタッフはこう書いています。

「私たちが望んでいるのは、ただ平和だけです。
この戦争が一日も早く終わることを願っています。」

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日々の暮らしや日常がいかに今回の戦争で失われ、脅かされているか、スタッフたちのレポートから具体的に伝わってきます。
私たちもこの「戦争状態」が一刻も早く終わることを願いつつ、現地のリアルな状況を定期的にお伝えしていこうと思います。
多くの人に届くよう、シェア、拡散をどうぞよろしくお願いいたします。
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【イランに対する軍事攻撃に強く抗議します】
声明文はこちら→ https://www.jim-net.org/2026/03/01/12204/

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