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シリア出身のグリ
「家は壊されて、その後は住む場所を転々としたわ。その間は家族で車で寝泊まりしていたけど、その車を売ってイラクに逃れてきたの」
昨年12月、急性リンパ性白血病(ALL)を発症したグリと家族が住んでいたシリア北部テルアビヤドは、2018年から断続してトルコからの侵攻が続き、彼女たちが住む家も2019年に破壊されました。
その後は5回ほど住む地域を変えながら、車での避難生活を2週間ほど余儀なくされました。しかしその生活も限界を迎え、車を売却してイラクへと逃れてきました。イラク北部アルビルで暮らすグリと家族は、グリのお父さんが日雇い労働としての僅かな収入で暮らしており、困窮を極めています。
そんな中、グリが体調の異変に気付いたのは昨年のこと。検査の結果、急性リンパ性白血病と診断されて現在治療を受けています。治療は順調で、家を訪問した際も、少し恥ずかしがる様子も見せながら、笑顔をのぞかせていました。
クルド語の勉強が好きというグリ、早くよくなって学校にも通えるといいね!