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今年のテーマ
絵を描いた子どもたちの紹介

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瓦礫だらけの病院の庭に唯一咲いていた「戦場のたんぽぽ」

2017年1月までイスラム国(IS)に占拠されていたモスルの小児がん病院は、
焼け焦げ、弾痕とがれきが散乱したままでした。
占拠される前はたくさんの花が咲いていた病院の庭には、唯一たんぽぽだけが咲いていました。

 


枯れ地にも顔を見せるたんぽぽは、花が枯れても、綿毛となって、
遠くまで種を飛ばし、やがてまた花を咲かせます。
そんなたんぽぽの綿毛のように、チョコ募金にご協力くださる
一人一人の想いが命につながり、平和の種が子どもたちに届くよう、
今回のデザインが完成しました。

チョコ募金とは?

「チョコ募金」は、2006年から毎年おこなっている冬季限定の募金キャンペーンです。
寄付のお礼にチョコレートをプレゼントしています。

チョコ募金は以下の活動に使われます。

  • イラクの小児がん医療支援
  • シリア難民・イラク国内避難民支援
  • 福島の子どもたちを放射能から守る活動

チョコ募金には、毎年大きなテーマがあります。今年のテーマは「戦場のたんぽぽ」です。

絵を描いてくれた子どもたち

ラワン(9歳)


モスルから南に下ったシャルカートという村の出身。
2017年8月にがんと診断され、抗がん剤治療を始めたが、全く効かず、隣国ヨルダンのキングフセインがんセンターで検査を受けた。検査費用をJIM-NETで支援した。

アブデルアジーズ(16歳)

イラクのマクムール出身。
インドで骨髄移植を受け、がんの治療を終え3年ほどが経っており、現在は定期健診に通っている。
学校で友人たちにからかわれたのをきっかけに、引きこもりがちになってしまう。精神科の治療を受けられるように、病院の送り迎えや薬代を支援している。

ルナーヒー(8歳)

シリア出身。兄のドルバン(20歳)がノンホジキンリンパ腫で、イラクの病院に入院。お見舞いに来ていたので、たんぽぽの綿毛を描いてもらった。
彼が亡くなった後には、難民キャンプで友人たちが28のサッカーチームを集め「ドルバン・カップ」を開催した。「お父さんがいつも同じ服を着ているのが申し訳ない。新しい服を買ってあげたかった」と言ってくれたことを父は誇りにしている。

ローリン(18歳)

シリアのカミシリ出身。2011年にシリアの内戦が始まり、2012年のクリスマスに神様が届けたのは、皮肉にも「白血病」という贈り物だった。紛争によりシリアでの治療をあきらめ、イラクへ渡る。
一時は生命が危ぶまれた時もあったが、現在は家族の仕事を手伝うまでに回復した。2016・17年度にもローリンの絵はチョコ募金に使われた。
 

 

JIM-NETはまもなく15周年を迎えます。

現在はモーテルや事務所を借りて運営してきた
JIM-NETハウス(患者・家族の総合支援施設)ですが、
この記念すべき年に、アルビルのナナカリー病院敷地内に
建物が建設されることとなりました。

小児白血病の治療には2年半~3年ほどが必要です。
その間、学校に通えず勉強が遅れたり、
がんに対しての無理解による周囲の差別などで
復学できない子どもたちもいます。

これまでの医療支援に加え、がんサバイバー(経験者)の
若者たちの心のケアや学習援助なども
充実させていきたいと考えています。

皆様の、チョコ募金のご協力をよろしくお願い致します。
JIM-NET代表 鎌田實(医師・作家)


セットについて

セットは写真のような形でお届けします。
チョコ缶とカードが1組ずつ小袋(OPP袋)に入っています。

昨今の配送料金の高騰により、募金者の皆様のご負担にならないよう、
付属のカードの大きさを小さくしました。
(チョコ缶やチョコレートの内容量に変更はありません。) 



北海道の六花亭の美味しいチョコレートです。
かわいいハートの形をしたチョコレートが10枚入っています。
(ミルク4個、モカホワイト4個、ホワイト2個)

1セット 4缶入り 2,200円

※ 大変申し訳ございませんが、配送手数料を別途ご負担いただいております。

配送手数料
ゆうパケット(1セット) 250円
ゆうパケット(2~3セット) 350円
ゆうパケット(4~5セット) 400円

※「ゆうパケット」はポストへのお届けとなります。ポストに入らない場合は対面でのお届けとなります。ご不在の場合は不在通知が入ります。

宅配便(6セット以上。※1~5
セットもお申し込みいただけます。)
650円

※最適な方法を選んでお届けします。
宅配業者はお選びいただけません。

カードデザインのご紹介

    • オモテ面

 

    • ウラ面

カードは4缶とも同じデザインです。
カードの裏面に描かれているのは、モスルのワサン先生です。
黄色の缶のたんぽぽを描いたラワンの絵です。ワサン先生はとてもすごい女性です。
底抜けに明るい性格で、IS(イスラム国)に占領され、逃げ出す医師もいた中、
モスルに残って治療を続けました。そして真っ黒焦げになった病院の煤を削って、
花柄の壁紙を貼って、ヨーロッパのホテルのようにしてしまいました。
検問で止められても「子どもたちに薬を届けるのよ」と、その話力にみんな尊敬して道を通してくれます。
ラワンにとって、ワサン先生は憧れの存在です。

ポストカード募金もいかがですか?

ポストカード(3枚セット300円)も一緒にいかがですか?
チョコをプレゼントする際のメッセージカードや大切な方へのお手紙にお使いいただけます。
ポストカードのみでもお申し込みいただけます。

※チョコと同送の場合、配送手数料はチョコ募金の配送料に含まれます。
※ポストカードのみをお申し込みの場合:配送手数料は90円です。
(20セットまで。20セット以上はコールセンターか事務局にご相談ください。)

缶に書かれている【I am not ephemeral】 について

「わたしは、はかなくない」
イギリスのデザイナー、アレックス・リッチが、JIM-NETの活動とイラクのがんの子どもの花の絵を見て、Tシャツを作ってくれたことがありました。
そのTシャツに使われた言葉です。
戦争の中の子どもたちは、みんな必死で生き抜こうとしています。

これからもチョコ募金は、子どもたちの命の輝きを伝えていきたいと思います。
イラク、福島、シリアを結ぶチョコ募金を、今年もよろしくお願い致します。

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