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バスラ危機

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イラクの友人から送られてきた動画は、病院のベッドで下痢便を垂れ流す映像だった。
これがバスラで起こっていることコメントがある。

水が悪く、約65,000人が下痢で苦しんでいるという。
早速、バスラからJIM-NETスタッフのイブラヒムをアルビルに呼び、話を聞いた。

バスラの近況を教えてください:
「バスラでは3か月前から​、仕事がない、水が汚染されている、電気が来ない、という不満がたまって、
7月8日にデモが始まりました。
13日にはアバディ首相が来て、問題の解決を約束しましたが、一向に解決されていません。
8月には2日で1000人が下痢に。1週間で60,000人が下痢になった。保健大臣が来て、60,000ではなく
1500人が下痢、問題はないと言ったので、市民の怒りはさらに増した。1500人でも大変な数字だ。
 9月には怒った市民が、あちこちの政府機関を襲って火をつけた。政党関係者は逃げてしまい、
戦車も配備されたが、それらも石油施設を守るために配備されてしまった。
デモは少し落ち着いて、政府が1カ月で対策を取らないなら、バスラは自治州として中央政府から分離する。
ムクタダ・サドルが、軍隊を派遣して、バスラ自治政府を樹立するという。
また、83,000の外国人がバスラでは石油会社で働き、いい給料をもらっている。
なぜ外国人を雇うんだという不満も出ている。外国人を追い出さないなら、石油施設をを破壊すると脅す人もいる。」

なぜこんなことになったのか?:
「イランが電気をイラクに売っていたのですが、アメリカの経済制裁で、イランが国内の電力の
需要を賄うために輸出をストップしてしまった。安全な水も作れなくなった。バスラの水は、
もともと塩分が高いので、動物もそれを飲むと死んでしまう。」

支援は行き届いているのか?:
「歌手のカズミ・サーヘルが浄水システムを寄付しようとしたが、イラク政府は拒否した。
一方クルドからはバルザーニ財団が120万本のペットボトルを支援してくれた。バスラでは、
ペットボトルもものによっては信用できない。
http://www.rudaw.net/english/middleeast/iraq/310820183

生活はどうですか?:
「夜は8時を過ぎると、誰も外には出られない。学校は9月30日に始まる予定だが、どうなるかわからない。」

がんの子どもたちの様子は?:
「病院で感染症対策指導を、徹底している。ペットボトルを患者に配っている。そのおかげで、
今のところ問題は起きていない。ただ、治安の問題からなかなか病院に来れない子もいるので心配だ。
8月は、犠牲祭があった。貧しい患者には、羊の肉を届けた。支援を切らないでほしい。」

バスラは、50日を超える猛暑が続きます。バスラのことはほとんど日本では報道されていませんが、
現状を知りたくてイブラヒムに来てもらいました。2泊3日という短いスケジュールですが、
イブラヒムの話を読んで下さり、ありがとうございました。ぜひ皆様のご支援をお願いします。
寄付はこちらから https://www.jim-net.org/support/donation/

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