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クルドは国民投票をするのか!

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アルビルがにぎやかになってきました。

0923

9月25日の独立をめぐる国民投票。実施を阻止するために、イラク中央政府はいかなる手段も辞さない。トルコ、イランも軍事介入をほのめかし、アメリカも今は、次期でなないと。一方イスラエルは、独立を支持。

ことの発端は、2014年にクルドが独自に石油を輸出したことに、イラク中央政府が制裁を課し、本来17%の予算の支払いを止めてしまったこと。そのことで公務員の給料は25%-75%しか払われなくなりました。加えてISとの戦いで戦費がかさみ、自治政府は疲弊。ちゃんと予算を払わないなら、独立して石油収入でやりくりしていくぞと中央政府に交渉を持ちかけたのでしょう。

なんやかんや言っても、自治区というのはイラク戦争後の14年間は、戦争の影響もなく、治安が良くて、経済が発展しました。バグダッドやバスラ、モスルがボロボロなのに、私たち日本人でも、高級レストラン、高級ホテルでバカンスを楽しめます。外を自由に歩ける。

変に独立して、隣国と戦争になるよりはよっぽどいい。
一方で、歴史的に悲願の独立とういう思いも強く存在します。

今回、あまりにも国際社会が、イラク中央政府が認めないのなら、国民投票は、支持しないという姿勢に、クルド人の感情に火が付いた感もあります。

数日前にバルザーニ大統領は、スレイマニアで、「国民投票をして、1-2年後にイラクと友好的にサヨナラする」
といいました。

9月25日、国民投票をやらないという選択肢はないと思います。

今日、アルビルで大統領は、
「国民投票は、もはや私の手の中にない。あなたたちクルド民族の手にある」と演説。
これで中止になれば、大統領の求心力は一気に低下し、内戦にもなりかねません。
ここが政治の正念場のような気がします。

いずれにしても、クルドが平和で繁栄することを祈るしかありません。

佐藤真紀

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